ポストカードを作ろうとして、最初に迷いやすいのが「結局、何ピクセルで作ればいいの?」というところなんです。mmではサイズが分かっていても、画像ソフトではpx(ピクセル)で入力することが多く、数字が急にややこしく見えますよね。
しかも、画面上ではきれいに見えた画像が、印刷するとぼやけたり、端のデザインが切れたりすることもあります。そこで今回は、ポストカードのサイズをピクセルに換算する方法から、解像度、塗り足し、入稿前の確認ポイントまで、順番に整理していきます。
ポストカードの一般的なサイズとピクセル換算の基本
日本のはがきサイズは100×148mm
日本で一般的な郵便はがきやポストカードの仕上がりサイズは、横100mm×縦148mmです。まずはこの「実際に完成する大きさ」を基準に考えると、データ作成で迷いにくくなります。
ただし、ショップや印刷サービスによっては、105×150mmのポストカードサイズを採用していることもあります。イラスト作品やショップカードとして作る場合は、注文前に仕上がり寸法を確認しておきたいところです。
300dpiと350dpiで必要なピクセル数は変わる
ピクセル数は、印刷サイズと解像度から計算できます。基本の式は「mm÷25.4×dpi」です。1インチが25.4mmなので、ここから必要なピクセル数を求めます。
たとえば100×148mmを300dpiで作る場合、横は約1181px、縦は約1748pxです。350dpiなら約1378×2039pxとなります。
一般的な印刷では300dpi程度、より細かな表現をきれいに出したい場合は350dpiを目安にすると考えやすいですよ。
105×150mmなら1260×1800pxが目安
105×150mmのポストカードを作るなら、120dpi程度で計算した目安として1260×1800pxが挙げられます。ただ、これは用途や印刷方法によって見え方が変わるため、入稿用データとしては300〜350dpiで作るほうが安心です。
105×150mmを300dpiで換算すると約1240×1772px、350dpiなら約1447×2067pxです。イラストや写真を印刷するなら、まずはこのあたりの数値を候補にするとよいでしょう。
印刷で失敗しない画像解像度の選び方
解像度が低いと画像がぼやける理由
画像の解像度とは、一定の大きさの中にどれくらいのピクセルが並んでいるかを示すものです。ポストカードのような印刷物では、画像を拡大して配置すると、1つひとつのピクセルが目立ちやすくなります。
その結果、輪郭がギザギザしたり、写真の細部がぼやけたりするんです。スマートフォンの画面で美しく見える画像でも、印刷サイズまで大きくすると十分な解像度がない場合があります。
300dpiと350dpi、どちらを選ぶべき?
迷ったときは、300dpiを最低ライン、350dpiを余裕のある設定と考えると分かりやすいでしょう。文字や細い線が少ないイラストなら300dpiでも対応しやすく、細かな描き込みや小さな文字を含むデザインなら350dpiが向いています。
印刷会社によって推奨値は異なるため、注文先の指定がある場合はそちらを優先してください。自分の判断だけで600dpiや1200dpiに上げても、データが重くなるだけで、必ずしも仕上がりが大きく改善するとは限りません。
小さい画像を後から拡大するのは要注意
最初に小さな画像で作り、最後にピクセル数だけ増やす方法には注意が必要です。ソフトが足りない情報を補って拡大するため、輪郭のぼやけや不自然なディテールが残ることがあります。
できれば、最初から印刷サイズに合うキャンバスを作成しましょう。すでにある画像を使う場合は、配置した状態で実寸表示にし、文字や線がきれいに見えるか確認するのがおすすめです。
塗り足しと文字配置で仕上がりのズレを防ぐ
塗り足しは仕上がりより外側に作る
印刷物は、データを少し大きめに印刷してから断裁することがあります。そのため、仕上がりサイズぴったりで背景を作ると、断裁のわずかなズレによって白いすき間が出ることがあるんです。
そこで必要になるのが「塗り足し」です。一般的には仕上がりの外側に上下左右3mmずつ追加します。100×148mmのポストカードなら、作成サイズは106×154mmになります。
塗り足し込みのピクセル数
106×154mmを350dpiで作る場合、必要なピクセル数はおよそ1461×2122pxです。仕上がりサイズだけなら約1378×2039pxなので、塗り足しを加えると少し大きくなることが分かります。
105×150mmを仕上がりサイズとする場合も同じ考え方です。上下左右3mmを加えると111×156mmになり、350dpiでは約1530×2145pxが目安になります。
注文先によって塗り足し幅が異なる可能性があるため、テンプレートがあればそれを使うのが確実ですよ。
重要な文字や顔は端から離す
塗り足しを作ったからといって、文字やロゴまで端に寄せてよいわけではありません。断裁位置にはわずかなズレが起こることがあるため、重要な要素は仕上がり線から3〜5mm以上内側に置くと安心です。
特に、住所やメッセージ、人物の顔、商品名などは余白を広めに取りたい部分です。背景は外側まで伸ばし、見せたい情報は内側に収める。この役割分担を意識すると、完成後の違和感が減ります。
ポストカード画像を作成する具体的な手順
最初にサイズと解像度を設定する
まず印刷会社の案内を確認し、仕上がりサイズ、塗り足し、解像度、カラーモードを決めます。たとえば100×148mm、塗り足し3mm、350dpiなら、キャンバスは106×154mm、約1461×2122pxです。
縦向きか横向きかも、最初に決めておきましょう。途中で向きを変更すると、文字やイラストの配置を大きく調整することになります。小さなことですが、最初の設定が仕上がりを左右するんです。
ガイド線を引いて安全範囲を作る
キャンバスの外周から3mm程度内側にガイドを引き、そこを安全範囲として使います。背景や模様はキャンバスの端まで伸ばし、切れて困る要素はガイドの内側に配置してください。
文字は小さすぎると印刷後に読みにくくなるため、画面表示だけで判断しないことが大切です。実寸サイズで表示し、少し離れて見たときにも内容が読めるか確認すると、印刷後のイメージに近づきます。
書き出し前に画像を実寸で確認する
完成したら、画像を実寸表示して全体を確認します。ぼやけている写真、細すぎる線、端に近すぎる文字、塗り足しのない背景がないかをチェックしましょう。
保存形式は印刷会社の指定に合わせます。JPEG、PNG、PDFなど対応形式はさまざまですし、カラーモードもRGBのまま受け付ける場合と、CMYKを求められる場合があります。ここを自己判断で変えるより、入稿ガイドの指示に合わせるほうが安全ですよ。
よくある質問とポストカード作成のまとめ
Q1. ポストカードは何ピクセルで作ればよいですか?
日本の一般的な100×148mmなら、300dpiで約1181×1748px、350dpiで約1378×2039pxが目安です。塗り足し3mmを含める場合は、350dpiで約1461×2122pxを基準にするとよいでしょう。
Q2. 105×150mmなら1260×1800pxで十分ですか?
120dpi程度の目安としては1260×1800pxですが、印刷用データとして考えるなら300〜350dpiをおすすめします。105×150mmなら、300dpiで約1240×1772px、350dpiで約1447×2067pxが目安です。
Q3. 画像が少し小さいのですが、拡大して使えますか?
少しの拡大なら見た目に問題が出ないこともありますが、大幅な拡大ではぼやけやすくなります。可能であれば高解像度の元画像を使い、実寸表示で輪郭や文字の状態を確認してください。
ポストカードのピクセル数は、「仕上がりサイズ」「解像度」「塗り足し」の3つで決まります。まずは注文先の規格を確認し、100×148mmなのか105×150mmなのかをはっきりさせることから始めましょう。
そのうえで、300〜350dpiを目安にキャンバスを作り、背景は塗り足しまで広げ、文字や大切な絵柄は内側に配置します。数字だけを見ると難しそうですが、順番に設定すれば大丈夫。印刷前の確認を丁寧に行えば、イメージどおりの一枚に近づけられますよ。
